◎江藤健太郎による第二作品。自ら立ち上げたひとり出版レーベル「プレコ書房」より刊行。いわゆる純文学系の作家個人による自主制作本としては、異例の第1刷2000部発行。全160頁。表題作の長編のみを所収。
◎演出家の飴屋法水氏による、「解説」ではなく「あとがき」を所収。
◎突然仕事を辞め、家の壁に釘を打つようになった夫牧野。不意に小説が書けなくなった妻みなも。途切れた小説を続けるべく、夫婦は東京から名古屋へと向かう。そして、牧野は二人になる……。喋るぬいぐるみ。死神みたいな三人の男。世界と時間に背く人。結婚とは何だ、人間とは何だ。家族と、動物と、背後の世界をめぐる物語。
◎作家自らが企画・編集すべてを手掛けた渾身の一冊。装画・装丁はデザイナーの甘利早、印刷・製本は藤原印刷。
◎カバーなし。見返しあり。ペーパーバックを髣髴とさせる縦長の判型。薄くて、軽く、値段もお手頃。小説本なのに手に取りやすく、思わず買ってみたくなる装丁になりました。