美術出版社から出版されたデザイン全般に関する雑誌です。
戦後のデザインに関する黎明期~発展期をよく知るうえでは、非常に興味深い雑誌です。
特集の「宇野亜喜良の人と作品」は、木村恒久による「宇野亜喜良」評です。今号では、宇野亜喜良が評される立場になっていますが、No.98では、宇野亜喜良による和田誠評があり、そちらと併せて読み比べると楽しいです。こういったデザイナー同士が互いを公開の場で評している空気感は、現在はあまりなく、とても新鮮に感じられる貴重な記事です。
・目次
都市はツリーではない<下>(クリストファー・アレクザンダー)
宇野亜喜良の人と作品(木村恒久)
ONO 陣 - 8(小野襄)
真鍋博の眼=モントリオール万国博(真鍋博)
勝者と敗者(村越襄)
日本広告美術史の断片 - 13(山名文夫)
マンジャロッティの近作=卓上あかり
デザイン・ダイジェスト
宝くじPRコーナー(草森紳一)
印刷インキと印刷表現・その2(大日本印刷企画部)
レーダー
告知版
表紙デザイン:神田昭夫
全体に使用感あり。
発行年:1967
発行元:美術出版社