パロディとかオマージュとかサンプリングとかの話が定期的に持ち上がるたびに、もうちょっとこの本って読まれてもいいのではと毎回思っています。今回(2025年10月)もまたこの本の出番ではないでしょうか。創作を「0から1」と見做し、過剰に魔術化してしまう欲望がわたしたちにあるとしたら、それはいったいどういう考えから来るのかという方向で考えるのにも、コピーやパロディについて知ることは重要に思います。
----以下、公式より引用----
悪口、からかい、うそ、無礼……
ぼくたちのあの悪巧みは、どうしたんでしょうね?
パロディ裁判、ディスカバー・ジャパン論争、岡本太郎への疑問、
コピーと芸術家のもつれあい、マンガと美術のすれちがい、
石子順造の思想、いわさきちひろの語り方、音声で読み解く絵画、
赤瀬川原平と器用人、「食人」の教え……。
白か黒か、アウトかセーフかの線引きばかりの窮屈な世にあって、
著者は1950年代〜70年代の複製文化の賑わいへと探索に向かう。
雑誌、マンガ、広告、テレビなど複製メディアが花ひらいた1970年代を中心に、
生活の中で生まれた表現を読みとき、
機知と抵抗の技術として今によみがえらせる。
軽妙な口上あり、辞典あり。美術と雑種的な視覚文化を混交させる展覧会を企画してきた学芸員が、〈芸術〉の前後左右をくすぐる複製文化論。
アウトかセーフかの呪縛からの解放のために。
すべての持たざる者たちのために。
10年の仕事からの精選に書き下ろしを加えた、満を持してのデビュー作。
ゆかいな批評の登場!