柿内正午『プルーストを読む生活』を知ったときに、こんなんありなのと思ったような気がするが、『『プルーストを読む生活』を読む生活』が出るとは!
そもそもプルーストを読んだからということではない気もしますが、作者のクリアにシャープになり続ける思考は、プルーストが呼び起こす何かも確実にあるのだろう。読みながら巻末に掲載のブックリスト・映画リストを見て、それらの作品に触れるのはもちろん、同じようにプルーストを読み、自分の赴くままに進んでみるのもいいと思います。
----以下、公式より引用----
本を読む 思いだす プルーストのある日々
二十二歳の誕生日にマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』14巻セットをもらった著者は、迂闊にもプルーストを読む生活をはじめてしまう。
伴走(=併読)するのはもちろん柿内正午『プルーストを読む生活』だが、本家と同じく逸脱し、かつて読んだ本や観た映画、これまでの人生におけるさまざまなできごとを思いだし、また戻り、より重層的な思考と筆致になっていく。
そうして「プルーストを読む」ということが習慣になったとき。そこにあるのは回復と、その練習の日々だった――。
解説・柿内正午
巻末に「この日記の時期に読まれていた本」「この日記の時期に観られていた映画」のリストを収録。
日記の中で言及される作家や著者たち:多和田葉子、岡 真理、柴崎友香、植本一子、滝口悠生、町屋良平、濱口竜介、保坂和志、G・ガルシア= マルケス、ヴァージニア・ウルフ、ポール・B. プレシアド、シモーヌ・ヴェイユ……などなど。
絶え間ない思考の濁流のなかで、誰かを、わたしを想う。書くことも読むことも、すべてがわたしを作っていく。書いたことも書かなかったことも、すべてが血肉になっていく。いつだって、何かを思わずにはいられない。きっと何度でも、わたしは生まれ変わることができる。
僕のマリ(文筆家)
丹渡さんの度を越したインプット量にあてられて、もっと本が読みたくなったし、映画を観たくなってきた。
柿内正午(町でいちばんの素人)
本書はプルーストを1文字も読んだことがない私にも楽しく読めましたし、気がついたらプルーストを読み始めていました。
編集担当 関口竜平