いわゆる推し活ブームに関する本よりも、もう少し引いた視点から、かつ特定分野に限らずさまざまなジャンル(音楽・ゲーム・キャラクター・モール)を通じて、この社会全体の変容を「好み」というキーワードで社会学的に分析した一冊。「推し活」というほど何かにハマっていない人でも、社会全体が「好み」を重視した、溢れたものになっているのではという分析は、安易な「推し活ブーム批判」への冷静なカウンターとも読み取れる気がします。
---以下、公式より引用----
現代社会の「文化」は、高尚・教養といった規範的な意味合いから、個人の選択的なものへと変化した。ロックやJポップを「聴き」、格闘ゲームやRPGをプレイして「遊び」、アニメやカリスマホストのキャラクターを「愛で」、携帯を操作しショッピングモールを「移動する」─昭和から令和までの文化的な生活とその変容を描きだす。