シェリル・サンドバーグの『リーン・イン』。今となっては、ネオリベラルフェミニズムの代表格的なポジションの本として批判的に語られることが多いが、あの本が出版された当時は、その内容をある種の希望を持って受け止めた人が少なからずいて、それによってがんばれた人もいただろうし、筆者の小澤さんもその一人だ。
だから、そういう本や批判するべきではないということをこの本は言いたいわけではない。『リーン・イン』をもう一度読み返し、日米の社会的な受容のされ方を振り返る中で、改めて当時の筆者自身をふくむ女性たちに何が刺さっていたのか、それは今から考えるとどんな問題や成果をはらんだものなのかを冷静に見極めていくエッセイです。
自分にとってのこういった本の存在を思い出させてくれる本としてもおすすめです。
----以下、公式より引用----
かつて新米会社員だった〈私〉は、シェリル・サンドバーグの『リーン・イン』を読み、仕事と家庭を両立して働く彼女に憧れた。それから10年。平凡な中年となったいま、どのように『リーン・イン』を読みなおし、言葉にできるのか。フェミニズム、ネオリベラリズム、女性活躍。時代を象徴する〈女性〉像への、憧れと挫折をめぐる批評エッセイ。
【目次】
はじめに
第1章 『リーン・イン』を読み直す
第2章 『オプションB』を読む
第3章 英語圏における『リーン・イン』のメディア露出と、批判・検証
第4章 日本語圏の『リーン・イン』受容と、ポストフェミニズム
さいごに
【著者略歴】
小澤みゆき
会社員兼作家・編集者。編著に『かわいいウルフ』(自費出版ののち、亜紀書房より書籍化)、『海響一号 大恋愛』(自費出版)。作家・編集者・研究者の笠井康平とともに、文章表現ユニット「作家の手帖」としても活動し、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』の日本初訳・葛川篤訳を出版。
【書誌情報】
本文78p
B6・並製
表紙カラー/本文モノクロ
価格:1000円+税
著者:小澤みゆき
装画:Tenta
流通:本屋lighthouse
刊行日:2026年4月11日