言葉を信じられなくなってしまいそうになる。
言葉が、言葉として届かない気がする。
資本主義社会がもたらす問題は、本来その資本主義システム自体の限界に起因しているにも関わらず、女性・性的マイノリティ・外国にルーツを持つ人々・先住民・高齢者など、様々な周縁化された人々に起因していると決めつけられ、彼らは攻撃される。
今日の標的は自分かもしれない。明日は、隣にいる誰かかもしれない。
本質を掴まない解決策ばかり話してきたからだろうか。
だから、自分の不安を誰も代弁してくれない気がするのだろうか。
だから、誰かを攻撃するのだろうか。
だから、言葉が伝わらないのだろうか。
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収録したのは、壮大な理論ではなく、日常のなかの矛盾や痛みから社会全体を考え直すための多彩な読み物たち。同性カップルのちょっとした困りごと。セックスワークをめぐって紡がれる若者たちのストーリー。親から子へ父から娘へと継がれる食と祈り、あるいは呪い。階層としての正社員という問い。そしてフェミニズムと社会主義が芽生える歴史の妙―どのテーマも個別的なものにみえながら、そこには社会の在り方を大きく照らし出す力を見つけられるかもしれません。