前代未聞のテーマを語りつくす
論理、時間、様相、人称——あらゆる哲学的概念の奥底で働く見えない力、その原理としての Any-ness。哲学史がまだ正面から踏み込んでこなかったこの荒野を、いま初めて精密に探究する。入不二哲学の最深部、そして史上初のAny-nessの哲学へ。
■目次
はじめに
第Ⅰ章 Any-nessという概念
someとany
「何か」と「もの」と“what”
something/anythingからlayerへ
「任意性」という訳の不十分さ
第2章 Any-nessと潜在性
Any-nessの転移
Any-nessの「裏面性」―― Any-nessの潜在性①と②
Any-nessに潜在する二つのエレメント――Any-nessの潜在性③
任意性と実現・生起――剥き出しの任意性
三つの記述の仕方(まとめ)
第3章 Any-nessと時間
状態変化と時間経過(1)
時間経過の存在と認識
状態変化と時間経過(2)
存在論的な観点と認識論的な観点
時間推移における Any-ness
時間変化と時間推移、その任意性の違い
時間変化と時間推移の「中間」
第4章 Any-nessと時制・アスペクト
時間と時制
時制とアスペクト
アスペクトの潰れに至る思考のプロセス
アスペクトの潰れと白色光
アスペクトの潰れからAny-nessへ
Any-nessの円環(循環)
Any-nessにおけるアスペクトの潰れ
「今」の特別さ――アスペクトと時間推移の観点から
「今」と「現在」の違い
第5章 Any-nessと論理
時間と「全体・部分」
「今」という全体の時間変化
最小の全体
同一律(P=P)について
内在的再帰性
不定の全体――アスペクトの転換としての「今」
時間推移とアスペクトの転換
第4の見解(第1・第2・第3とは異なる時間観)
Any-ness(任意性)の論理的利用(1)――同一律(P=P)
Any-ness(任意性)の論理的利用(2)――任意と全体
Any-ness(任意性)の論理的利用(3)――述語論理
Any-ness(任意性)の論理的利用(4)――集合
第6章 Any-nessと様相
「区分」について
可能性という様相のベース
Any-ness(任意性)の根源性
様相のネットワークの内と外
不可能性の「不」の意味
否定の三つの働き
偶然と必然
第7章 Any-nessと人称
人称というシステム
人称システムの「動性」の極端化(1)
人称システムの「動性」とAny-ness(任意性)
人称システムの「動性」の極端化(2)
極端化(2)によって人称システムはどうなるか?
人称システムの「動性」の極端化(3)
第8章 Any-nessと現実性
Any-nessと現実性との多重の平行性
現実性への「開口部」としての任意の実現・生起
特異性とは何か?
一人称と特異性
「このこれ」から「この私」への転落
現実と任意と実在と潜在(1)
現実と任意と実在と潜在(2)
現実と任意と実在と潜在(3)
現実と任意と潜在と顕在
おわりに
二つの伝統(超越概念、本質と存在)
Any-ness(任意性)における「動性」
「動性」の喪失
Any-ness(任意性)はペンタレンマか?
不定実在論
あとがき
人名索引
「図表とまとめ」索引