若くしてその才能をあらわし、30歳で悲劇的な死を遂げたことによって伝説的な存在となっている詩人・シルヴィア・プラス。愛と苦悩によってすぐれた作品を生み出した彼女の詩47篇を収録。2022年に没後20年を迎えた詩人・吉原幸子が歳月を費やし英文学者の皆見昭とともに訳出した翻訳詩集。
ダディ、あなたを殺さなきゃならないといつも思ってた。
そうするひまがないうちに、あなたは先に死んじゃった――
大理石みたいに重たくて、神様がいっぱい詰まった鞄、
サンフランシスコのあざらしみたいに
大きな灰色の足先一本持って
(本文より)