蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)、ここにあり鱒!
東京都港区三田で20年にわたって建築家・岡啓輔が仲間たちと自力建設(セルフビルド)を続ける「蟻鱒鳶ル」。現場に集まるのは、主婦、ミュージシャン、研究者、詩人、映像編集者など。細かな設計図はなし。休憩時間は長め。作業音とともに聴こえてくるのは、にぎやかな会話に料理や楽器の音……? 200年もつコンクリートのビルを“みんなで一緒に建てた” 祝祭のドキュメント!つくる悦びに満ちた、セルフビルドの記録集。
*蟻鱒鳶ルとは…独自の工法でコンクリートの質にもこだわった結果「蟻鱒鳶ルのコンクリートは200年もつ」と専門家から言われている。建設中に蟻鱒鳶ルを含む一帯が再開発区域となり、一時は取り壊しの危機にあったが、広報活動や粘り強い交渉の末、取り壊しを回避。再開発組合との契約で2025年夏に10メートル後方へ曳家を行った。この劇的な状況の変化にも「即興でつくる」という柔軟な態度が生かされている。"