毎⽇の⽇記を束ねることで⽇記本を制作してきた著者初の「⽇記エッセイ集」。
2025年の⽇記の中から、演劇や⾳楽、本などの作品を鑑賞した6⽇間の⽇記を抜粋し、計3万字の作品として纏めました。(いずれも『⽣活の観客』にも収録している⽇付ですが、⽇記は異なる⽂章です)。 ⾃分の⽣活を綴りながら他者の痛みを想像し、「それぞれの場所で暮らしていても、⼀緒に⽣きていると思えること」を考え続ける⽇々。
著者が⽇頃から関⼼を持つ⽂化芸術の作品に触れる(=観客である)ことは、そのアーティストの考え⽅を借りて世界をよりよく⾒ようとする営みでした。そして、それを受け取った⾃分の中に何が起こったかを⾃分なりの通り道(=⽇記)で書き残すことで、その作品に出てきた⼈やその作品をつくった⼈、そしてまだ出会えていない誰かへの応答を試みました。『⽣活の観客』と対をなすもうひとつのまなざしのドキュメンタリーであり、また、ひとりの⼈間が、表現に向かうまでの物語です。