アムステルダムを拠点とするアーティスト桑原真理子の3冊目となる『商店街』を刊行いたします。
今回桑原は大分県別府市のアーティスト・イン・レジデンスで、ほとんどシャッタ-通りとなっている商店街を題材にリサーチを行いました。本書では、商店街の老朽化したアーケードが撤去されるまでの期間に取材した、店主たちとの対話を収録しています。元居酒屋さんやカメラ屋さん、レコード屋さん、本屋さんなどが話してくれたのは、かつて旅行客で賑わいを見せた昔の商店街の様子や、組合費をめぐる問題、アーケード解体に対しての複雑な心境、解体後の商店街のことなど……。日本に存在するある商店街の記憶を辿りながら、彼女らしいユーモラスな視点で昭和の日本社会を紐解いていきます。ページ中央が袋綴じ仕様となったユニークな仕掛けの付いた一冊です。