「生きる」ということは、「なにかの当事者となる」ことではないだろうか?
自分をとりまく世界の“異なり”に耳を澄ませ、小さな声の欠片を記してゆく、
おしゃべりな言葉の羅針盤。
自己破産、メンタル不調、看取り、アルコール依存……生きることは「困りごと」と隣り合わせだ。ある日、"ほんのちょっと"当事者となった著者は、記憶の暗がりをさまよいながら、傍らの声に耳をかたむけ、言葉の襞に隠された想いの切れ端を書き留めてゆく。交わらない優しさや壊れやすい身体への戸惑いをあたたかな好奇心で見つめ直し、小さな物語が生まれる場所をそっと照らす一冊。
解説 小指
カバーイラスト 芦野公平
カバーデザイン 中嶋香織