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たにんの爪

500円

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これをエッセイというのか、散文というのか、小説というのかは定義が難しいと傍から見ると感じられるかもしれません。でも、そういう淡いに存在するものに、近年はおもしろい文章があると思いますし、この本もその1つです。 読んでいると、作者の「思考の跡」が伝わってきます。 今日のことをただ書こうとしたつもりでも、書く瞬間には過去のことや脈略のないことが頭の中を通り過ぎていく。そして、書き終わった後から次に書くまでの生活もまた、次に書くことに影響を与えている。ある意味では当たり前のことですが、でもそういう頭の中の妙なリアルさがこの一冊には存在していて、それが読んでいると安心感や不意を突かれる感覚に繋がっている気がします。 ----以下、著者の言葉です---- 小説のわからなさ、それでも読んでしまうこと、書いてしまうこと。 書くことと話すことの違い、ことばを発することの難しさ、それでも発することでしか前に進めないかもしれないことなどを考えて書いた本です。 「生活や労働をしながら小説やことばを発することに向き合ったエッセイ」とも言えますし、「沢澤というブログに書いた瞬発力に少なからず頼った下書きのような文章を清書した雑記」とも言える、カテゴライズしづらい本を作ってしまった自覚がある非常に売りづらい本なのですが、当たり前ながら自分では面白いところがあるかもしれない、と疑いながらも信じ続けて、冊子が出来上がりました。

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