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思い出すときには、すべてのものがまるくなっていてくれ

1,980円

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『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(河出書房新社)や『きみだからさびしい』(文藝春秋)など、次々と話題作を刊行し、2026年にデビュー10周年を迎えた作家・大前粟生の最新作。 傷つけず、傷つかず、私が私でいるにはどうしたらいいんだろう―― 「わかんないんだよ、恋愛感情とか、そういうのさ」 「嘘ばっかだ。だって先輩、普通そうに見える」 「普通ってなに」 「ほんとに恋とか好きとかわかんないんだったら、もっと苦しそうにしててよ」 「はああ?」 恋愛がわからないことに、そういう話題に乗れないことに、引け目とさびしさを感じながら日々をやり過ごす高校2年生の夏莉(なつり)。そんな夏莉に思いを寄せる、幼馴染のみお丸。みお丸に告白しフラれた後輩のなずなは、夏莉のことを敵視するようなそぶりを見せるが……。 そんななか、「男として」消費される立場に疲れ、夏莉のクラスに転校してきた活動休止中のアイドル・カジュ。教室でコンパスを振り回す事件を起こし、3年になってから学校に来るようになった近田。近田を毛嫌いし、己の正義感を振りかざす田井中。 同じクラスにならなければ交わることのなかった高校生たちが、もがき、揺れ動き、葛藤する姿を描いた傑作青春群像劇!

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