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青色とホープ

1,430円

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詩の言葉によって再生される、都市の捨てられた風物、名指されぬ人びと、止まった時間。 煙草の吸い殻みたいに褪色して、それでも揺るぎなくそこに在る「不在」を、私たちは確かに目撃するだろう。 誰も知らない 駐車場の隅に置き去りにされたカートがあり 人類最後の日にもおそらくそれはあり続けるだろう やがて土に還っていくひふを前に 逸脱を許さない骨だけが 垂直に空をさし 発語の手段は持たない これが文字なのだとすれば 耳元で響く母語はなつかしかった 錆び付いていく鉄骨が 時の経過を告げる 二車線の道を挟んで 向かいのバス停は傾いてあり 歩道の落ち窪んだ辺り かつてリュックを背負った男はいて 名も知らない その男はどこへいったか バスが来ても乗らず 時折ひとに話しかけては 何を考えているのかは分からなかった 発語される文字は文字の形のままに たちまち空へ吸われていき ビルの屋上 SOSのフラッグが揚がったこともあったその柵の辺り 今は赤い風船が浮かんでいる それを手放した 幼子の 行方も知れず 薄闇に反応した 外灯がともる 駐車場に 草のなびく音だけが立ち 解析されない監視カメラ 回る

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