2024年に全米批評家協会賞を受賞した、今もっとも優れていると目される詩人による詩集。散文詩、定型詩、会話詩、パフォーマンスなど様々な形式で書かれた詩たちがとにかく印象的で、詩の世界の自由さを感じさせます。なかでも、「全体性をどう語ろうか」では、ドローイングやイメージが豊富に使われており、それらと詩の言葉たちが作る世界観に圧倒される。一方で、描かれるテーマについても、フローベールやジョセフ・コンラッドといった文学に関する人物によるものや、グアンタナモ収容所を扱ったものがあるなど、多岐にわたる。これらのテーマと表現手法の掛け合わせが一冊の世界観をバラバラにせず、しっかりとまとまっているのも、素晴らしい点だと思います。
----以下、公式より引用----
カナダ出身のアン・カーソンは、世界中で様々な文学賞を受賞し、国際的に高く評価され、現代の英語圏で最高の詩人の一人とみなされており、近年はノーベル文学賞受賞が期待されています。
2024年に刊行された本作『かみあわないノーマ』は、全米批評家協会賞(2024年度)を受賞しました。
本書に収録されている25篇の作品は、ジョセフ・コンラッド、グアンタナモ、フローベール、雪、貧困、ロジェ類語辞典、土曜の夜といった実に様々なものがテーマです。散文詩、定型詩、会話詩、レクチャーパフォーマンスなどの形式で、自由自在に描かれています。
また、本書には、著者自身が手掛けたドローイングにテクストを組み合わせたアートワークが収録されていることも特徴のひとつです。