男性が置かれている社会的な困難について、データに基づく分析を行い、政策提言を行うアメリカの研究者による一冊。男性への支援=女性への支援をなくしたり、不要とすることではないという前提をもとに、男性支援について検討する。
非常にうなずけるのは、片方が「男らしさ」の解体を唱えることで現存している問題に目を向けることを拒否しているように感じられる一方で、もう片方は問題に目を向けたと思えば旧来的な「男らしさ」への接近を迫ってくるという、どちらもそれぞれに問題があるという現状の構図に対して抗う道を見つけようと作者がしていることだ。もちろん、本書では男性の苦境や支援という話がテーマであるが、決して女性への苦境や支援をないがしろにしようとするところは見られない。それぞれに独立した問題であり、それらを一緒に考えていくうえでも非常にいい本だと思います。
----以下、公式より引用----
オバマ元大統領が選んだ2024年夏のおすすめ書籍
右派も左派も間違い続けてきた!?
最新のデータが明らかにした、アメリカの男性たちに課せられた苦境の数々
・大学進学率は女性の方が高い
・女性の賃金は上昇しているが、男性の賃金は下がり続けている
・絶望死の3分の2は男性
・男性への社会的支援の効果は限定的
etc.
「有害な男らしさ」でも「弱者男性」でもない
現代に生きる99%の男性のための、実践的で革新的な3つの提案。
フェミニズムの問題は「行き過ぎた」ことにあるのではない。
「いまだ十分に行けていない」ことにある。