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ドキュメンタリー写真を発明し直す

4,180円

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写真は社会を変えられるか? ドキュメンタリー写真やリアリズムは、「客観的事実」を安直に反映するイデオロギー的美学としてしばしば批判されてきた。 本書は、アラン・セクーラやマーサ・ロスラー、中平卓馬ら写真家の創作・批評に加え、フォトリーグや全日本学生写真連盟といった集団の制作や活動をドキュメンタリー形式の再発明と捉え直すことで、ドキュメンタリー写真概念の拡張を試みる。 20世紀の日米を中心に写真家・集団の諸実践を資本主義的近代に対する批判として、当時の社会背景も踏まえながら丁寧に読み解いた、このラディカルなドキュメンタリーとリアリズムの系譜の再発見は、私たちに写真芸術の新たな視点を提示する。 ■目次 はじめに 第一部 第一章 不可視化される者たちとの連帯―アラン・セクーラのリアリズム 1.一九八〇年代の新しい写真理論におけるリアリズム批判 2.階級闘争を基底とする写真理論 3.世界の構造の変化と海―《フィッシュ・ストーリー》 第二章 日常的経験と理論の媒介―マーサ・ロスラーの唯物論的フェミニズム 1.社会主義フェミニズムと芸術 2.社会的実践としての表象行為―経験、社会関係、表象 3.《公共の代わりに―空港についての連作》 第三章 夢の表象としてのドキュメンタリー―中平卓馬のシュルレアリスム的実践 1.「存在の闘い」としての写真理論―全共闘、沖縄、シュルレアリスム 2.撮影行為としてのシュルレアリスム的実践とその時間性―都市と反乱 3.『Documentary』―夢としての写真 第二部 第四章 戦間期の労働者写真運動とプロレタリア・リアリズム 1.ドイツ労働者写真運動 2.日本のプロレタリア文化運動とプロレタリア写真運動 3.伊奈信男と労働者/プロレタリア写真運動 4.労働者/プロレタリア写真運動のあとで―集団制作とリアリズムの水脈 第五章 第五章 一九三〇年代合衆国の労働者映画写真同盟とフォトリーグ―協働的撮影プロジェクト 1.労働者映画写真同盟 2.フォトリーグ 3.労働者映画写真同盟とフォトリーグの連続性―コラボレーション的写真実践 第六章 一九七〇年代イギリスのコミュニティ写真とハックニー・フラッシャーズ・コレクティヴ 1.一九七〇年代のイギリス社会 2.コミュニティ写真、ハックニー・フラッシャーズ、写真ワークショップ 3.ハックニー・フラッシャーズの実践 第七章 新たなリアリズム写真運動としての全日本学生写真連盟―「集団撮影行動」の思想と『この地上にわれわれの国はない』 1.土門拳のリアリズム写真運動とのつながりと断絶 2.一九六五年に始まる活動の刷新 3.『この地上にわれわれの国はない』 おわりに あとがき

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